Appleデバイスはミラーリングの規格として「AirPlay」を採用しています。これはApple独自のものなので、他のメーカーの製品は対応していません。
ミラーリングを受信するには、AnyCastというものを使うか、Apple TVを使うか、Macをレシーバーモードで動作させるしかありません。
しかしApple TVはミラーリングのために買うだけとしてはちょっと高いです。レシーバーだけ出してほしい・・・。Macもそうそうあるわけでもなさそうです。
でもなんと、「AirReceiver」というアプリをAndroid端末に入れれば、ミラーリングを受信できてしまいます。早速試してみましょう。
準備物
・Wi-Fi環境
・Android端末
・Appleデバイス(iPhoneやiPad等)
・USB映像変換ケーブル (TypeC to HDMI等)
・映像ケーブル
※下2つは試すだけならなくてもいいです
AirReceiverをインストール
まず、Android端末にAirReceiverを入れます。
Google Playストアで「AirReceiver」と検索すると「AirReceiver Lite」が出てくると思いますのでインストールします。
最初に表示されるダイアログに表示される通り、これは試用版ですので、連続5分までしか使えないなどの制約があります。
「試してみる」をタップします。
設定が表示されるので、「AirPlay」にチェックを入れます。これでAirPlayが受信できるようになります。
さらに、下の方にある「AirPlayセキュリティ」をタップして、「オフ」から「画面上のPIN」にします。接続するときに4桁の番号を入れるようにします。
ここでAppleデバイスでミラーリングデバイスの検索を掛けると、Android端末の名前が表示されるはずです。
ディスプレイとAndroid端末をつなぐ
大画面で見る場合はAndroid端末をテレビなどと繋ぎます。
21:9など変則アスペクト比のスマートフォンの場合
Xperiaなどの変則アスペクト比を採用するスマートフォンをアスペクト比が異なるテレビに繋ぐと、上下に空白ができることがあります。
そのような場合は解像度を変更します。
ディスプレイが1920x1080の場合、ADBが使えるPCを用意してAndroid端末に接続し、以下のコマンドを実行します。
adb shell wm size 1080x1920
ほとんどのスマートフォンはディスプレイが縦基準になっているはずですので、解像度を指定する場合は縦と横を逆に指定する必要があります。
タブレットでは横基準の場合があります。
元の解像度に戻す場合は adb shell wm size reset
を実行します。
AppleデバイスとAndroid端末を繋ぐ
準備ができたらAirPlayレシーバーになったAndroid端末とAppleデバイスを繋ぎます。
ミラーリングメニューからAndroid端末を選択すると、4桁の番号を入力するように求められます。
Android端末側に番号が表示されます。
番号を入力すると自動的に繋がります。
AirReceiverは音声受信にも対応しているので、Android端末側で音が流れます。
動画も楽しめますね。
遅延は500ミリ秒以内に収まっていると思います。
制限なしに使うには?
無料版では連続で5分までしか使えません。
無制限に使うには有料版を購入する必要があります。
2023年4月1日時点で 約400円 です。買い切りですし、オトクです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.softmedia.receiver
AirReceiverの終了
AirReceiverは裏で常に待ち受けするので完全に止めるには追加の操作をする必要があります。
設定画面の下にある「リブート/シャットダウン」をタップし、ダイアログの「シャットダウン」をタップすると終了します。忘れないようにしましょう。
おまけ: YouTubeテレビ化する
AirReceiverはAirPlayを受信する他にも、YouTubeテレビの機能もあります。
AirReceiverを開き、「YouTube Dial」にチェックを入れます。
それから「YouTubeテレビ」をタップすると起動します。
起動させたら、他のスマートフォンでYouTubeを起動し、右上のキャストボタンをタップします。
Android端末の名前が表示されるはずなのでタップします。
「新しいデバイスを接続しました」とYouTubeテレビ側に表示されれば完了です。
画面の操作は、同じくキャストボタンをタップして表示されるメニューの「リモコン」を使用します。
方向キーを使って操作します。戻るボタンはホーム画面で押すと左側のメニューが開きます。
さいごに
AirReceiverは広告無しで良質なアプリです。ぜひ、様々な活用例を考えてみてください!