この記事を執筆した時点では発売されてからまだ2週間程度しか経っていないM2 MacBook Airを購入しました!
せっかくなのでと、レビューを残そうと思いこの記事を作成しました。
やはり最初に紹介すべき特徴は、心臓部の性能が向上したことです。 M1からM2になり、前世代より18%性能が上がったとしています。 GPUも7コアから8コアに増えて性能が上がりました。それだけでなく、M1 Pro/MaxにしかなかったMedia Engineとよばれるものが搭載されて、ProResなどの重量級の映像コーデックを使った動画が格段に扱いやすくなりました。動画再生でも役に立ちます。
メモリも24GBまで積めるようになり、規格もM1 Pro/Maxと同じLPDDR5になりました。
今回購入したM2 MacBook Airの構成は以下の通りです。
SoC | Apple M2 (2022) |
CPU | 8コア |
GPU | 8コア |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
今まで使ってきたSurface Pro 5は、3分の1の性能しかなく発熱も多めでした。果たしてM2 MacBook Airはどのぐらい発熱するのか、そこら辺も取り上げていきたいと思います。
注文から到着まで
M2 MacBook Airは、7月14日の午後に購入しました。
その後の流れはこんな感じになりました。
- 7月14日 ステータスが「処理中」になる
(その後、17日間ステータスの変化なし)
- 7月31日 ステータスが「配送準備中」になる
- 8月1日 工場から出荷され、ステータスが「出荷完了」になる(DHL上海から出発)
- 8月3日 午前10時: 東京に到着。税関手続きへ
- 午後1時前: 税関手続き完了。配送準備へ
- 8月4日 午前1時: 搬送処理
- 午前3時: DHL東京からDHL成田へ搬送
- 午前7時前: DHL成田に到着
- 午前11時前: 佐川急便へ委託、配送開始
- 8月5日 午後0時過ぎ: 到着
注文から到着まで 22日 かかりました。ネットショッピングでもこんなに時間かかったことがありません。友人によるとカスタマイズしたら平気でこの日数はかかるらしいです。
開封からセットアップまで
いよいよ開封していきます。
まず、輸送に使われた箱はこれです。DHLの箱が使われています。
これを開けると、MacBook Airの箱が入っています。これを取り出します。
さらにこの箱を開けます。ちなみにAppleの箱はどの製品でも共通らしくて、フタを持ち上げるとゆっくり開きます。
フタを開けると白紙に包まれたMacBook Airがあります。紙を取り外します。そしてようやくご対面です。
MacBookは開くといきなり電源が入ります。Early 2020 (Intel)まではNVRAMの設定を変えることでこの仕様を無効化できたのですが、Late 2020 (M1)からは変えられなくなったそうです。
お馴染みの起動音がなって10秒も経たずにセットアップ画面が表示されました。
ここではそれぞれの設定のスクショは割愛しますが、Wi-Fiへの接続、Apple IDへのサインインやTouchIDの登録などを行いました。
セットアップが終わるとデスクトップが表示されました。さっそくSafariを開いてTwitterにログインしてみました。
この時点で動作が軽快です。読み込みが速すぎてちょっと驚きました。
観点別評価
OS
今回購入したMacにはmacOS Montereyがプリインストールされていました。
近代的なUIで、またMacシリーズに最適化されていて動作が高速です。昔からの上にメニュー、下にDockというのは変わりません。
Rosseta 2という機能のおかげでApple SiliconでもIntel版Macに作られたアプリケーションを動作させられます。また、iPhone/iPad向けのアプリも一部動かすことができます。
CPU
Apple M2にはiPhoneやiPadで使われているA14 BionicのAvalanche(高効率)、Blizzard(高性能)ARMコアがそれぞれ4つ搭載されています。
長年Appleが培ってきた技術が投入されてこそのMシリーズ、パフォーマンスは最高で今までのPCで重めだった処理も簡単にこなしてしまいます。
仮想マシンでWindows11を動かしたり、ゲームのエミュレーターを動かしてもまったく余裕なのです。そのことについては別記事で紹介したいと思います。
GPU
GPUはM1から引き続きApple独自設計で、コア数が7から8に増えました。
まだ動画編集などはしていないので本当の実力を確認できていませんが、GPU性能も求められるゲームエミュレーターが余裕で60FPSで動作できたことから、性能はとても高いと感じました。
Wi-Fi
M2 MacBook Airは802.11 a/b/g/n/acに加えて次世代規格のaxに対応しています。
ですが、自宅には11axに対応したルータがありません。
Wi-Fiチップの性能がどのぐらいなのかは分かりませんが、不安定な様子はなく動作しています。
Bluetooth
M2 MacBook AirはBluetooth 5.0に対応しています。
ワイヤレスイヤホンのSony WF-C500を繋いでみて、音楽を再生してみましたが、特に途切れたりすることはありませんでした。相性問題はなさそうに見えます。
AACコーデックに対応しており、高音質で聴けます。
余談:AndroidのAACエンコーダーは低品質なので、Androidスマホを使ってきた人からすると「AACって本当に高音質?」と疑われる方もいるかと思いますが、iOSやmacOSで使われているエンコーダの品質は高く、ビットレートも高いので音質は大丈夫です。
ディスプレイ
M2 MacBook AirのディスプレイはLiquid RetinaというIPS液晶ディスプレイが使われています。およそ10億色の色表現に対応していて、とってもきれいです。
解像度は2560x1664です。
また、ノッチがありますがそれほど気になるものではなさそうです。
リフレッシュレートは最大60Hzです。上位モデルのProにはProMotionという120Hzで表示できるものがあるそうですが、120Hzでないといけない場面は自分の中では思いつかなかったので、十分かと思います。ただでさえ動作が軽快でぬるぬるなので。
オーディオ
このモデルからは、スピーカーがキーボード上部中央に移動しました。
ヒンジ付近に穴があって、そこから音が出ています。
自分自身も、こんなところにスピーカーがあって音の広がりや鮮明さが失われるのではないかと危惧していましたが、全然そんなことはなく、低音も出ていてクリアな音でした。
イヤホンジャックは右側にあります。4極対応でマイク一体型のものを繋ぐことができます。
ハイインピーダンス対応で、ちょっと高級なイヤホンも問題なく使えます。
自分が所持しているSony MDR-EX650APで試し聴きしてみましたが、音質に問題はなかったです。
若干音質調整されている気がしましたが、高品質なDACを使っているからというのもあるかもしれません。
内蔵DACは96kHz 32bitまで対応しているのでハイレゾオーディオを十分に楽しめるスペックになっています。
ストレージ
M2 MacBook Airは、前モデルから引き続きNVMe SSDを採用しています。
256GBではNANDが1枚しかなく速度が1GB/sに留まるようです。大体そのぐらいの速度が出るSSDを搭載したSurface Pro 5を使ってきた自分としては、そんなに不便なことはないんじゃないかと思いますけど・・・。
ちなみに自分の1TBモデルではこうなりました。
シーケンシャルが驚異の3GB/s超えです。十分です。
キーボード
初めてのMacBookなので今までのモデルのキーストロークが分からないのですが、わずかに浅くなったそうです。
打ってる感がすごくて今までにない感触です。結構軽快に打てます。
今回はJIS配列を選びましたが、悪くないと思います。
TouchBarの代わりとなるファンクションキーはフルサイズになりました。最初見た時は違和感がありましたが、これが意外と良いんです。押しやすい。
右上にはTouchIDセンサーが搭載されていて、画面ロック解除やApple Payで使えます。TouchIDのキーは押せないように見えますが押せます。押すと画面ロックがかかります。
タッチパッド
MacBookのタッチパッドは昔から大きかったようです。
ですが、全然邪魔にならずむしろ使いやすいです。
内部にはiPhoneで使われているTaptic Engineが搭載されていて、押すとコツコツという感覚フィードバックがあります。
不思議なことに押している感覚になるんです。実際はタッチパッドは動いてません。
感圧センサーも搭載しているので、深く押したり、ペイントソフトで線の太さを表現できるようになっています。
バッテリー・充電
M2 MacBook Airのバッテリー容量は52.6Whです。M1のときは49.9Whだったので性能が上がった分を補っていると思われます。持続時間は最大18時間と変わりません。
充電はThunderBolt/USB4ポートで行うのと、MagSafeポートで行うのと2種類あります。
自分はMagSafeで充電しています。
MagSafeケーブルはMacBook側にはLEDが付いていて、充電中は橙色、充電完了時は緑色に光ります。
ボディ
M2搭載モデルからはデザインが一新され、傾斜のあるデザインから真っ平らなデザインになりました。 名前の通りの軽さを実現するために、以前のモデルよりも薄くなった気がします。 角は丸くなっていて今どきのデザインという感じです。
発熱
M2 MacBook Airが届くまでネット記事を見ていて、冷却機構に問題があるという話を聞きました。
しかし、調べていくうちに発熱問題が顕著に現れるのは極端に重い処理を行った時や、ベンチマーク時であることが判明。絶対大丈夫だろうと思っていましたが、その予測は当たりました。
Visual Studio Codeを使っていてもチップの温度はおおよそ38度で、ぜんぜん熱くなりません。
4K 60FPS HDRの動画を視聴していても42度前後までしか上昇しませんでした。
ネットの記事は鵜呑みにしないほうがいいです。
ARM64で動作するエミュレータを使用しているときも55度前後、これは問題ないと言ってもいいのではないでしょうか。
総合評価
自分がMacBookに触れるのは初めてであるため、すべてが新鮮で素晴らしく感じました。
今回から本体デザインも変わってよりモダンになり、パフォーマンスも優秀・・・ノートパソコンの決定版ではないかというのが率直な感想です。
もちろんAppleの努力もありますが、IntelプロセッサからARMプロセッサになるだけで、性能やバッテリーの持ちが違うんだ、と思いました。
この記事もM2 MacBook Airで書きました。
記事執筆時点では様々な世界情勢の影響による円安の影響で値上げしてしまい、購入にかなりの金額がかかってしまいましたが、より多くの人々にこのM2 MacBook Airの凄さを実感してもらえるように、また経済が正常化することを期待しています。