AndroidでWi-Fiアナライザーなるものはたくさんありますが、その中でも細かい仕様が覗けるいい感じのアプリがあったので紹介します。

analitiというアプリがおすすめです。 アプリはGoogle Play ストアに公開されています。

このアプリの使い方について説明していきます。

使い方

権限付与(初回のみ)

アプリを起動すると権限を付与するように求められます。 「I’LL GIVE MY PERMISSION」をタップして、「アプリの使用中のみ」を選んで許可します。

トップ画面

アプリを起動するとまずこの画面がトップで表示されます。最初に表示する画面は設定の「Launch Activity」から変更できます。 IPアドレスがもろに表示されているのでスクショするときは注意が必要です。

WiFi Networks

一番下のメニューから「Networks」を選ぶと表示される画面です。

スキャンで検出されたアクセスポイントが記録されていきます。リストはアプリを閉じるまで保持されます。

↓↑マークは現在接続しているアクセスポイントであることを意味します。

この画像でAC1733となっている部分は、ルーターの性能によって変わります。802.11acで最大リンク速度867MbpsのルーターならAC867に、802.11axで最大リンク速度4804Mbpsの場合はAX4804となります。

MACアドレス部分をタップするとそのアクセスポイントの詳細情報を見ることができます。

Nowは現在のリンク速度、Signal Capabilityはルータが提供可能な最大リンク速度、(デバイス名) Capabilityは端末が対応する最大リンク速度を指します。

Phy Technologiesでは、このアクセスポイントの場合 11ac 最大1733Mbps (AC1733)、11n 最大600Mbps (N600)、11a 最大54Mbps (a54)に対応していることが分かります。

SU-MIMOとMU-MIMOはアンテナの数と思って構いません。受信x送信 の形式で書かれています。このルータはそれぞれ4本搭載していることが分かります。MU-MIMOは対応している場合のみ表示されます。

MCS Indexは、その数値に対応するバンド幅・伝送レート・変調方式の情報を指します。インデックスの対応表は https://mcsindex.com/ で見ることができます。

スクショでは見えていませんが、Associated client stationsはそのアクセスポイントに接続している端末の数を指しています。この数値はメーカーによって見えたり見えなかったりします。未認証でもスキャンした時点で見えます。

WiFi Signals List

この機能へはハンバーガーメニューからアクセスできます。

WiFi Networksとほぼ画面は変わらないのでスクショは貼りません。 一定間隔でスキャンしていってその時検出されたアクセスポイントだけが表示されるという点が異なります。

Handover Analyzer

信号強度、リンク速度、GoogleへのHTTP pingの値をリアルタイムグラフで見れる機能です。

注意点

端末のチップセットやOSのバージョンによっては表示される情報が少ない場合があります。

おわりに

とても細かいところまで見れるので重宝しています。 街中のアクセスポイントを観察してみたりして、「11ax対応で4804Mbps対応なのすご!」とか勝手に自分ではしゃいでたりします。ちなみに、まだ2.4GHz帯で11nを使っているところが多いみたいです。そのようなバンドの普及度も気にしながらぜひ見てみてください。